自分じゃパンツもはけない!? そんな何にもできないヒロインが増殖中だ。
『さくら荘のペットな彼女』(鴨志田 一、溝口ケージ/アスキー・メディアワークス)は、
水明芸術大学付属高等学校に通う神田空太が主人公の物語。彼が住むことになったのは、
変人の巣窟と言われる「さくら荘」だ。そんなさくら荘に、世界的に有名な天才画家の美少女・
椎名ましろが入居してきた。
しかし、彼女はその才能や見た目とは裏腹に部屋はいつも
ぐちゃぐちゃで外出すれば必ず迷子になる。服を着る習慣もなければコンビニでお金を払わずに
商品を食べちゃったりするような問題児だったのだ。 そんなましろの
“飼い主”となってしまった空太は、毎日彼女の躾に奮闘する。
毎朝全裸で寝ているましろを起こし「このパンツかわいくない」と文句を言う彼女にパンツを
はかせる、という具合に……。
『電波女と青春男』(入間人間、ブリキ/アスキー・メディアワークス)の藤和エリオの
無能ぶりも負けていない。布団にくるまって生活し、同居しているいとこの丹羽真に面倒を見て
もらっている。自称宇宙人の電波系美少女は、自転車ごと川に飛び込んで足を骨折したことを
きっかけに布団にくるまって引きこもるようになったのだが、街を徘徊する時も布団を
巻きつけたままだし、服を着たまま入浴する。
『ささみさん@がんばらない』(日日日、左/小学館)の
主人公はひきこもりの少女・ささみ。
彼女は奴隷体質の兄に依存中で、着替えも食事もがんばらない。食事は口をぱくぱくさせて
「食べさせて」とねだるのだ。加えて彼女は「お兄ちゃん監視ツール」で兄の行動を監視するのが
日課という、ブラコン系“無能さん”だ。 単なるドジっ娘や天然娘ではなく「こいつには俺がついてなくちゃ死んで
しまうんじゃないか!?」とまで思わせる“無能ヒロイン”たちは、男子の中にある父性愛というか
庇護欲をかきたてる。1度でも無邪気で素直な彼女たちと接してしまったら、
もう放ってはおけない。
天才だったり、自分にはない能力をもったヒロインが、特にこれといって取り柄があるわけで
もない自分を頼りにしてくれる。自分だけに見せる無防備な姿にはたまらないものがあるだろう。
そんな“男心”をうずかせる無能ヒロインが登場する『さくら荘のペットな彼女』の
7.5巻は8月10日に発売。10月からアニメも放送されるが、ましろのかわいさにキュンと
くること必至! あなたもこんなペットが欲しくなっちゃうかも。
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120825-00000814-davinci-ent