中国・上海の文廟(孔子を祀る祠)周辺の商店街に、マンガやアニメ好きの若い子たちが集まるというので訪ねてみた。
上海アンドロイドの会の中尾貴光(@osschina)さんに、オタクスポットはないですかねと聞いて教えてもらったのだ。
上海ナビにも、「女子中高生とアキバ系男子が集う異色の下町をぐるり。上海っ子の流行が分かる街『文廟』を散歩しました」なんて記事がある。
上海のオタクスポットといえば、かつて記事でもお世話になっていたクーロン黒沢氏が、
ロケットニュース24で上海の中心的な繁華街にある「百米香樹(バイミーシャンシュー)」という雑居ビルを紹介している(上海オタクビルは激シブな「御宅之家」だった!)。
だが、内部は思ったほど盛り上がっていないように見える。それよりも、わたしが上海で驚いたのは、大型書店「上海書城」だ。
上海の大型書店「上海書城」に並ぶマンガの描き方本。
奥に見える、秋葉原の三月兎に売っていそうな『少女兵器図鑑』にも注目。
なんといっても、「マンガの描き方本」の平台が凄いことになっていた。大きなシマが2つ、1つのシマに50タイトル以上の「マンガの描き方本」が並べられている。
たぶん、日本にもこれだけ揃えた書店はないだろうし、この手の本がここまで多くは出回っていない可能性もある。これだけ勢いがあるとどうなるのか?
台湾は、もともと日本の大衆文化が浸透していたにも関わらず、日本の「カワイイ」をはじめとするポップカルチャーをライフスタイルに取り込んだ「哈日族」を生み出すのに、15年くらいかかった。
それに対して、中国はブロードバンドの感覚で、すべてがワッと来ている印象が強い。
ファミリーマートやヤマダ電機やUNIQLOなんかと同時に、そして中国のコンテンツ政策という特殊事情の中で、いろいろなことが起きている。
http://research.ascii.jp/elem/000/000/066/66389/