アメリカの人気長寿アニメ「ザ・シンプソンズ」の声優たちが、製作者側から出演料の大幅カットを
迫られており、出演料削減の交渉が成立しなければ、放送が終了する可能性が出てきた。
「ザ・シンプソンズ」はFOXで1989年の放送開始以来、23年間も放送が続いている国民的アニメ。
世界90カ国以上で放送され、アメリカのプライムタイム最長寿番組としても知られている。
そんな大人気の「ザ・シンプソンズ」だが、番組製作者側によると、利益以上にコストが
ふくれあがり、番組を作り続けていくことが難しくなっているという。
FOXは「23シーズンにわたって、世界の視聴者から愛されている『ザ・シンプソンズ』を
これからも続けていきたいのですが、現在の収益モデルでは、製作を続けていくのは困難に
なってきました。声優たちとの交渉が成立し、これからも番組を続けていけることを望んでいます」
という声明を10月4日に発表した。
製作者側は、声優たちに45%の大幅給料カットを要求していると伝えられている。
現状、「ザ・シンプソンズ」のキャラクターの声を担当している6人の主な声優たちは、それぞれ
1シーズンごとに約800万ドル(約6億1500万円)の報酬を受け取っているという。確かに、これだけの報酬は製作者側にとってはかなりの負担ではあるが、声優にとっては、一度に
45%も報酬がカットされるのはたまったものではないだろう。
これまでにも出演料削減の交渉は何回か行われてきたが、今回のように、製作者側が
一方的に大幅な出演料カットを迫るのは異例のこと。声優たちはこれまで「報酬に見合う仕事を
している」と主張してきたが、果たして今回、声優たちは出演料カットを素直に受け入れるのだろうか?
それとも交渉が決裂し、世界中で愛されている「ザ・シンプソンズ」が終了してしまうのか?
今後の展開が注目されている。
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