4Gamer:
まずは自己紹介を兼ねて,お二人の関わってきた作品と経歴についてお聞かせください。
虚淵氏:
自分はニトロプラス初期のゲームから,シナリオや企画担当として作品に関わってきました。
「Phantom PHANTOM OF INFERNO」から「吸血殲鬼ヴェドゴニア」「鬼哭街」「沙耶の唄」と
制作して,その後は小説やアニメの脚本など,色々な仕事をこなしてきました。
ゲームから離れたと思ったら,たまに戻ってきてまたゲームシナリオの仕事をしたり……。
ふらふらと腰を据えずに活動していますね。最近だとアニメの「魔法少女まどか☆マギカ」で
シナリオをやって,「あいつは誰だ?」なんて言われたりもしています(笑)。
4Gamer:
いや,虚淵さんのことはみんな知っていると思いますよ(笑)。
虚淵氏:
なんか,「STEINS;GATE」を作った人なんじゃないか,とか「デモンベイン」を作った人? とか……
かなり勘違いされちゃっています。
4Gamer:
なんと……。
虚淵氏:
お客さんが増えてくれるのはすごく嬉しいんですが,急に有名になっちゃったせいで,よく分からない
情報が拡散していますね(笑)。
4Gamer:
では続いて中央東口さん,自己紹介をお願いします。
中央氏:
自分も虚淵と同じく,ニトロプラスで「ヴェドゴニア」や「鬼哭街」「沙耶の唄」などのキャラクターデザイン
をやらせていただいて,その後フリーランスになりました。それからは,propellerさんで「あやかしびと」など,
いくつかの作品に携わらせていただきまして,今回は「鬼哭街」で,久しぶりにニトロプラスで仕事をしましたね。
4Gamer:
ありがとうございます。それではあらためて,「鬼哭街」が生まれた経緯からお聞きしてもよろしいでしょうか。
虚淵氏:
当時,僕以外のライターで別のラインを一つ動かそうという話になり,「"Hello, world."」というタイトルの制作が
進んでいたのですが,それの進行がかなり難航しまして……。その時にはもう,僕と東口は「ヴェドゴニア」の
制作が終わっていたので,宙ぶらりん状態だったんですよ。
それで,「せっかくだから,この暇に何か1本作ろうか」って僕が言い出して,サクっと作ったのが「鬼哭街」です。
4Gamer:
では,「鬼哭街」はお二人のアイデアから生まれたということですか?
中央氏:
いえ,自分は企画発案に関わっていたわけではなく,虚淵から「こんなんあるんだけど,やらない?」って
言われて,それに同調したという感じですね。
>>2-3へ続く
4Gamer
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